• TOP
  • 資金調達
  • ACE OF GENERATION ~時代に向き合い、未来へつなぐ~ 全日本大学バレーボール連盟のインカレ開催への挑戦

ACE OF GENERATION ~時代に向き合い、未来へつなぐ~ 全日本大学バレーボール連盟のインカレ開催への挑戦

TOPICS
2020年12月23日

SHARE

 皆さんはじめまして。私は一般財団法人全日本大学バレーボール連盟・一般財団法人関東大学バレーボール連盟委員長の坂本將眞と申します。私は大学2年生の9月から『学連』に所属し、今年度の4月から委員長として業務を遂行してまいりました。


 大学バレーボール界で活躍する選手の裏側で前例のないコロナ禍において、「ACE OF GENERATION」というwithコロナ宣言と共にクラウドファンディングを活用した全日本インカレ開催へ向けた挑戦をご紹介できればと思います。


学連の存在意義を揺るがす猛威

 全日本学連は北海道から九州までの9地方に存在し、それぞれの地方の大会を開催するべく、企画・準備・運営を業務としております。その業務のほとんどは学連に所属してる学生が中心となって活動しており、役員や監督の方々のご意見のもと、より良い大会運営を心掛け、試行錯誤しながら選手およびチーム関係者が万全の体制で試合ができる環境を整えています。

全日本学連となると、様々な地区からチームが参加することになり各地区学連での横の繋がりがとても重要になります。その中でも、各地区学連の委員長が中心となって様々な方面から大学バレー界を支えています。


 例年であれば、各地区で春季リーグ戦や秋季リーグ戦、東日本・西日本バレーボール大学選手権大会が開催され、各地区や東西での頂点を決める戦いを行っています。そして、1年間の集大成の大会であり、大学バレーボール界の頂点を決める全日本バレーボール大学選手権大会(通称:全日本インカレ)が開催されます。



 学連としても選手の輝く姿を目にすることで、私たちの存在意義を確かめることもできます。しかし、今年度は新型コロナウイルス感染症の猛威により、それらの大会が中止や縮小した大会になってしまいました。特に4年生にとっては最後の年であり、4年間ともに成長してきた仲間たちのコート上で輝く姿を目にすることができず、大変悔しくまた、どうすれば大会を開催することができるのか日々考えてまいりました。

 全日本インカレは何としてでも開催したい、最後の年である4年生が輝ける場所を作りたい、その一心で挫けることなく活動してまいりました。ただ、相手は目に見えることのできないウイルス、一歩進んでは一歩下がるような日々が続いておりました。

 このままではこの1年間何のために活動してきたのか、目標を見失いそうになることもありました。


 そんな日々の中、ある言葉で私は目が覚めました。



「大会を作ってくれて本当にありがとうございました。」

 それは関東大学バレーボール連盟の秋季リーグ戦代替大会に参加していた選手からのお礼の言葉でした。思いもしなかった言葉に私は返す言葉が見つかりませんでした。

 私たち学連は大会を企画・準備・運営するまでが業務であり、それから先は選手のステージです。私たちは実際にプレーすることはなく、選手が万全の状態で試合をし、選手が一喜一憂する姿や、観客の方々、ファンの方々が必死に応援する姿を見ることで成功したと思うことができるのです。大会を開催することは私たちにとって使命であり、これまでも大会を開催することが当たり前のことかのように思っていました。

 その選手からの一言で、大会を開催することは当たり前のことではなく、選手にとっても学連にとっても特別なことであったと再認識できました。

 また、関東大学バレーボール連盟の代替大会を通して、選手の保護者の方々やファンの方々からもたくさんのお電話や応援メッセージをいただきました。たくさんの声援や温かな気持ちが私たちの原動力となり、勇気を持ち、前進することができました。



 大会を開催することで支えてくれた方々に恩返しをしたい、そして最後の年である4年生が全日本インカレという夢の舞台で輝いてほしい、これらの目標を掲げ日々準備に励みました。

 そこで、全日本インカレを開催するために何が必要なのか、学連の4年生でミーティングを何度も重ねました。数々の大会が中止になることを目の当たりにしてきた4年生の想いは一つ、「全日本インカレだけは必ず開催する、そして次の世代へつなぐ」。そこで生まれたのがwithコロナ宣言である「ACE OF GENERATION ~時代に向き合い、未来へつなぐ~」です。




 これは、全日本大学バレーボール連盟は新型コロナウイルスに対して屈することなく、正しい判断のもと、更に前進していくことを宣言しています。「ACE OF GENERATION ~時代に向き合い、未来へつなぐ~」のコンセプトは、コロナ時代・コロナ世代として生きる私たちが、エース(第一人者)になることでスポーツ持続の兆しになれるよう前進していくことを示し、今在学している選手のため、そして未来の後輩たちのために大学バレーボール界をより発展させることを宣言しております。この宣言によりこの時代だからできないではなく、この時代だからこそできることを探し、次の世代へつなぐことができるよう尽力してきました。


 そして、withコロナ宣言にも入っている「つなぐ」は私たちが今年度、最も大切にしてきた言葉でもあります。歴史ある大学バレーをコロナウイルスに負けて終わらせたくない、必ず次の世代に勇姿を魅せてバトンパスする、この想いが「つなぐ」には込められています。#繋げ大学バレーもこの想いから生まれ、広めていきました。


 しかし、ただテーマを掲げてがむしゃらに活動すれば、大会を開催できるというわけではありません。




全日本インカレ開催への大きな壁を乗り越えるために

 全日本インカレを開催し、次世代へつなぐために私たちには足りないものがあります。

 それは、大会運営費です。今年度は新型コロナウイルス感染症対策により、チームの関係者以外は入場できないことに加え、感染症対策をより徹底するため、大会運営費が足りなくなります。


 そこで、ある決断をしました。

 「大学バレーボールを応援してくれる方々にお力添えいただこう。」

 これまでもたくさんの方々のご声援やご協力により、大会を盛り上げ、成功してまいりました。学連やチームだけでは限界がある、大変厚かましいことであることは承知の上、いつも支えてくださる方々に今一度ご協力いただき、一緒に大会を作り上げていこう。そんな想いからこの全日本インカレのクラウドファンディングを開設いたしました。


 たくさんの方に大学バレーに興味を持っていただくために、あらゆることを企画し推し進めてきました。その一つとして、とある動画を作成しました。それは今年度私たちの中で大切な言葉である「つなぐ」をテーマにした動画です。全日本インカレに出場する全チームがボールを繋ぎ、次の人へパスする、これは大会に参加する全チームで協力し合い全員で大会を開催しようという気持ちが詰まった動画になります。バレーボールは1人ではできません。仲間や相手の協力があることによって成り立つスポーツです。コロナ禍ではさらにこの考え方が大切になります。この動画の選手の姿をたくさんの方に見て頂き、私たちの想いが伝われば幸いです。




 コロナ禍で私たちは全日本インカレ開催のため、withコロナ宣言「ACE OF GENERATION ~時代に向き合い、未来へつなぐ~」を掲げ、クラウドファンディングを立ち上げました。前例のない今の状況で、目標を見失いそうになったこともありましたが、たくさんの方々に支えられてここまで前進して来れました。

 この状況下でのあらゆる決断は、私たちにとって未知の世界、新たな挑戦であり、当初は不安もありました。このようなご時世で、スポーツに対してよく思われない方もいらっしゃるかと思いますし、私たち自身もスポーツを続けてよいものなのか不安ばかりでした。

 しかし、そこで勇気をもらえたのはやはり、たくさんの方々からの応援メッセージでした。

こんなにも私たちには応援してくれる方がいる、こんなにも大会の開催を望んでくださる方がいる、それがわかっただけで迷うことなく前進し続けることができました。本当にありがとうございました。


 そして、一番に感謝の気持ちを伝えたいのは私を委員長にしてくれ、ついてきてくれた学連のみんなです。‘例年通り’が通用しない今年度、いつも身近にいて支えてくれる心強い学連の仲間たちがいたからこそ、どんなに辛くても突き進んで来れました。本当にありがとう。



 最後に、役員の皆様や各大学の監督様、その他関係者各位、そしてクラウドファンディングにてご支援いただきました方々のおかげで、2020年度全日本インカレを無事閉幕まで開催できたことをこの場をお借りしましてご報告させていただきます。

 最後の大会にかける思いや、楽しくいきいきとコートを駆け回ったりプレーしたりする姿を見て、大会を開催できて本当に良かったと心から思うとともに、絶対に大学バレーボール界は止まってはならないと強く思いました。大会は終わりましたが、大学バレーはこれから先も続いていきます。後輩たちもきっとコロナウイルスに負けることなく突き進んでくれると信じております。しかしそこにはやはり皆様のご協力が必要になります。

 クラウドファンディング終了まで残りわずかです。どうか、皆様ご支援協力のほどよろしくお願いいたします。

▼募集中のクラウドファンディングはこちら▼ (2020/12/25 PM11:00まで)

https://readyfor.jp/projects/AllJapan-college-volleyball

SHARE

RELATED EVENT関連イベント

DOWNLOAD資料ダウンロード