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部活組織のトップ“リーダー”にこそ読んでほしい「6つのリーダーシップ」とは

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2019年09月24日

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この記事でわかること

「リーダーのためのメンバー」
「メンバーのためのリーダー」

あなたはどちらのリーダーですか?
本記事ではリーダーとは、メンバーのためのリーダーという前提でメンバーに合わせたリーダー像を6つに分けて紹介します。

はじめに

学生主体の部活運営。

中学生・高校生とは異なり、大学の部活では顧問の教授・監督ではなく、学生自らが日々の活動について考えなければならなくなります。

大変ではあるものの、それが実は醍醐味であったりもしますし、自ら主体となって運営していく経験は社会に出てからも大いに役立つものになります。


この記事に興味をもっていただけたということは、まさに部活の運営について悩みがあるのではないでしょうか?

※部活運営の詳しいポイントはコチラの記事でも紹介しています。


今回は、部活運営には欠かせない「リーダーシップ」についてご説明します。

リーダーシップについて

あるジャーナリストが発表した「“成功”を収めたスポーツチームには優れたリーダーが必ずいる」という調査結果があります。“成功”の定義はそれぞれのチームで異なると思いますが、リーダーの存在はかなりの影響力を持っていることがわかります。“成功”を収めたリーダーはおそらく、強力な「リーダーシップ」を発揮していたに違いありません


「リーダーシップ」については、古くから多くの学者が研究を重ねてきていますが、今日に至るまでに、明確な1つの定義となったことはありません

それは、時代によって求められる「リーダー像」が変わり、それに伴い「リーダーシップ」が持つ言葉にも意味が付け加えられてきているからです。


数多くある「リーダーシップ」の定義から、アメリカの心理学者:ダニエル・ゴールマンの提唱している「6つのリーダーシップ」を取り上げたいと思います。

6つのリーダーシップ

①Visionary Leadership(ビジョン型リーダーシップ)

目指すべき目標(ビジョン)を示し、課題を共有することで、進むべき方向性に向かってメンバーを導いていくタイプのリーダーシップです。

目標自体はリーダーが決めますが、それを達成するまでの過程についてはそれ以外のメンバーが考えることになるので、メンバーの自立心を高めることができるメリットがあります。

まさに先導者(リーダー)という言葉にピッタリのリーダーシップとなります。


ただしメンバーの自立心がある程度あることを前提としているので、仮に全く自立心がなければ、あまり効果を期待できません。

②Coaching Leadership(コーチ型リーダーシップ)

1対1の関係を重視し、リーダーがメンバーそれぞれをサポートしていくタイプのリーダーシップです。

モチベーション高いメンバーに対してとても有効ですし、メンバーの性格や特徴、プレースタイルを正しく把握することができれば、最大限の効果を発揮できることが可能となります。


ただし、性格、特徴、プレースタイルの把握等をしなければいけないため、時間がかかってしまうというデメリットがあります。

これはリーダーというよりはその名の通り、指導者(コーチ)が主な役割と言えるでしょう。

③Commanding Leadership(強制型リーダーシップ)

全ての行動にリーダーが関わり、細かな部分も含めたすべてをリーダーが指示・命令を行うタイプのリーダーシップです。

すべてをリーダーが決めるので強い統率力を発揮できます。

緊急の課題を解決する際にはこのリーダーシップを用いることで抜群の成果を上げることができるかと思います。


しかし、解決に長期間の時間を必要とする課題に対してはリーダーの負担がかなり大きくなってしまうのと、メンバーの自立心も養えなくなってしまうので、おススメしません。

独裁者とまではいかないですが、それに近いイメージをもってもらえるとわかりやすいかと思います。

④Pacesetting Leadership(ペースセッター型リーダーシップ)

リーダー自身がお手本(Pacesetter:ペースセッター)となってお手本を見せることで、メンバーに対してどうすればよいのかの成功イメージを与えるタイプのリーダーシップです。


リーダー自身が高い能力を有していれば効果的となる反面、何でもかんでもリーダーがやってしまう状態に陥ってしまう危険性もあります。

口で言うよりは行動で示していくタイプと言い換えてもいいかもしれません。

⑤Democratic Leadership(民主型リーダーシップ)

リーダーがメンバーそれぞれの意見・考えを受け入れ、活動に反映させていくタイプのリーダーシップです。

あくまでリーダーは意見のまとめ役・決定役として存在します。会議でいう議長、裁判でいう裁判官をイメージしてもらえるとわかりやすかと思います。

自身の意見が採用されることで、メンバーのモチベーションを上げることができます。


ですが、決定権をメンバーに与えてしまうと、責任の所在が曖昧になるなどのデメリットもあります。

⑥Affiliative Leadership(関係重視型リーダーシップ)

目標達成をするためのアプローチを、メンバーとの信頼関係を築くことから始め、人間関係を常に良好に保ち続けることができるタイプのリーダーシップです。


ただし、信頼関係を築くためのコミュニケーションをしっかりと取らなければいけないために、時間がかかってしまうというデメリットもあります。

緊急で課題を解決しなければいけない場合には効果は期待できません。バランサー(均衡と保つ人)といった方がイメージをしやすいかもしれません。


以上が「6つのリーダーシップ」論です。どれもが素晴らしい効果をもたらしてくれる反面、デメリットもあります。どれか1つを身に着けて実行すればよいというわけではなく、いくつか組み合わることが重要であると理解しておいてください

組み合わせの仕方

では、ここでは組み合わせの仕方の例を挙げてみたいと思います。

ケース①:モチベーションを上げるために

新チーム発足のタイミングで、どうしてもメンバーのモチベーションが上がらないことが課題だとします。モチベーションを上げるためには「①Visionary Leadership」と「④Pacesetting Leadership」が有効に働くでしょう。


新チーム発足に際して、まずは目標(ビジョン)を掲げる必要があります。

※目標(ビジョン)をどのように設定かにかついてはコチラの記事で詳しく書いているので、参考にしてください。

目標(ビジョン)を設定するために、リーダーは、「①Visionary Leadership」のように、”先導者”として部を導いていく必要があります。目標を達成すべく動き始めた時は、メンバーのモチベーションがなかなか上がらないといった状況がよくあります。


そのときには「④Pacesetting Leadership」のように、まずはリーダーがお手本となることが大切です。リーダーがお手本となることで、メンバーに目標達成までの具体的なイメージをもってもらいます。そうすることでモチベーションも上がってくるはずです。

ケース②:モチベーションが上がった後は

モチベーションが上がり、普段の練習も充実してきたときに意識してほしいリーダーシップがあります。

それは「⑤Democratic Leadership」を新たに組み合わせることです。


モチベーションが上がり始め、メンバーに自立心が出てくると、メンバー自身に「こうしたい」「ああしたい」といった要望が出てくるようになると思います。その時にその要望をくみ取らないと、「自分の要望が受け入れられない」と不満がでてきます。不満がでると、モチベーションが下がってしまうことは想像しやすいですよね?


そのようにならないために、「⑤Democratic Leadership」のように、”議長”となることでメンバーの要望をしっかりと受け入れ、反映できる部分は反映させてあげられるリーダーシップが必要でしょう。このリーダーシップが発揮できればモチベーションが下がってしまうことを防げるはずです。

発揮するために必要なこと

どのリーダーシップを組み合わせるかは、その部活が置かれている状況によりまちまちです。

ただし、リーダーシップを発揮するための大前提として、リーダーたる人間には以下の能力が求められます

①行動力

目標(ビジョン)を達成するためには、メンバー1人1人が自身の役割を理解し、積極的に行動を起こさなければなりません。そうすることで組織全体が活性化していきます。そして、リーダーはメンバーが積極的に行動できるよう、自らがお手本となって行動しなければいけないのです

②コミュニケーション能力

リーダー1人がやる気になって頑張るだけでは目標を達成することはできません。メンバーのやる気を喚起できるよう、メンバーが何を考えているのかを常に把握できるコミュニケーション能力が必須となってきます。

③信念

目標(ビジョン)を立て、それを実現させるためにはリーダーが一生懸命にならないといけません。そのためにも常に一貫した考え(信念)を持つことができる人にならなければいけません。※もちろん、振り返りと反省は必要ですが。

④決断力

そして、もっとも重要なのはこの決断力です。目標を達成するための過程で、何度も選択を迫られる場面がくると思います。その際に、優柔不断な態度をとってしまうとメンバーの信頼を得ることはできません。選択しなければいけない時は、ハッキリと決断できる判断力が必要となります。

最後に

いかがでしょうか?

一言に「リーダーシップ」と言っても、その在り方には様々あることはご理解いただけたでしょうか?


今回取り上げた「6つのリーダーシップ」しかり、どれかだけに偏ってしまうのでは効果は得られにくいです。自分たちの部活、メンバーに応じたものを組み合わせることが、最大の効果を得るために必要なことと言えるでしょう。


では自分の部活にどの「リーダーシップ」が必要なのか。

そのことについてより詳しく知りたいのであれば、CSPark for STUDENSがそのサポートをさせていただきます。

ぜひ一度、ご連絡ください。

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