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点で頑張るのではなく、束になって一橋の体育会を盛り上げたい!体育会にもっと横のつながりを。| 一橋大学スポーツコミュニティーの取り組み

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2019年05月21日

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※本記事は、2019年1月7日に執筆しました


2018年は、アメフトのパワハラ問題を引き金に、スポーツ界・大学スポーツ界での様々な問題点が浮き彫りになりました。

2019年1月から日本版NCAAと呼ばれる大学スポーツ協会(UNIVAS)が発足予定ですが、現役で活動する学生の中にも、改めて「大学スポーツ」について考えている学生たちがいます。


『一橋大学の体育会を変える。いずれは、日本の大学スポーツ界全体を変えていく。』という強い思いで活動している学生。


代表の藤井俊輔さん(写真中央・3年生)を中心に、現在約12名で構成されている、一橋スポーツコミュニティ(以下HSC)という団体のみなさんです。

今回は、そんな一橋大学の体育会を盛り上げようとしているHSCが主催するイベントへ参加させていただきました!

HSC主催の初イベント開催!

12月3日(月)、HSC初のイベントが行われました。

第一回のイベントは、各部同士での交流がメインとなりましたが、内容は以下の通り。


・自己紹介/アイスブレイク

・本音で他部活のイメージを話し合う

・グループディスカッション:テーマ『大学の部活動を取り巻く問題点は何か?』

・まとめ


今回のイベントに参加した学生は、約20名。

代表の藤井さんが所属するア式蹴球部、HSCメンバーが所属する、男子ラクロス部・アメリカンフットボール部をはじめ、スキー部、フィールドホッケー部、ボート部の部員さんが参加していました。


まずは、一橋体育会同士の繋がりをつくることが最初の一歩。

そうした思いから、今回の第一回交流イベントが開催されました。

HSCが目指すこと

まずは、代表の藤井さんがイベント冒頭で参加者にHSCが目指す2つのポイントについて説明。

1.体育会内部の強化

一橋の体育会をより強く、魅力的に。

内部の強化ポイント(競技力・社会貢献・組織運営・新歓など)の内、お互いの部活で良いこと・悪いことを共有して、体育会全体を盛り上げていく。


グッズがうまくいっている部活・地域貢献に積極的な部活・応援が盛り上がっている部活など各部活の良い部分を共有することで、一橋大学のスポーツを盛り上げていくことができると思っている。

2.外部の巻き込み

現状、現役部員・OBOG・保護者が応援の中心になっているが、学内の体育会以外の学生、地域の方にも応援に来てほしい。そのためにも、各部活が点で広報活動に取り組んでいるものを横のつながりを強くすることによって、"一橋大学の体育会"として発信力を強化していきたい。

体育会学生が課題に思っていることとは

続いて、今回のメインでもあった、グループディスカッションが行われました!


テーマは『大学の部活動を取り巻く問題点は何か?』


現役で活動する学生だからこそ感じる、学内での課題には以下のようなものが挙がりました。


・新歓でお互いのネガティブキャンペーンをしてしまっている

・練習環境が悪い

・コーチが足りない

・部員の士気が上がらない

・部外向けの広報が足りない

・広報のやり方がわからない

 ターゲットに伝わっているのかわからない

・スポンサーをとりたいのに、大学側とうまく折り合いがつかず、許可が下りない

・やめてしまうプレイヤーが多い

挙がった問題点を元に、お互いの経験を含めて解決策も話し合われ、HSC第一回の交流イベントは終了しました。

第一回のイベントを終えて

イベントを終えて、藤井さんにお話を伺いました!


「手応えをすごく感じました。

HSCメンバーが思っていたことと、今回参加した他部活の学生さんが感じている課題が同じだったこと。そして、このHSCという団体が目指しているゴールが間違いではない、ということが分かった」


しかし、今回のイベントでは、まだまだ課題感も感じたという藤井さん。


「そもそもの団体の認知度や、認知してもらってもHSCが何ををやっているのか、目指しているのかがわからない、という点から実際にイベントに参加してもらうことに苦戦しました。」

次回は、イベントへの参加体育会学生をもっと増やしてしていきたいと話してくれました。


アメリカに留学経験のある藤井さんは、高校時代に本場のカレッジスポーツに強烈な印象を与えられてから、当時の感動や体験と、日本の大学スポーツの現状が大きく違うことに違和感を感じたと言います。

日本の大学スポーツに着目し、実際にアクションを起こし始めた、今年の5月。


そして今回第一回のイベントを12月に無事開催し、今後はHSCとして学内の認知度・活動を増やしていくことはもちろん、いずれは他大学との連携もしていきたいと思っているそうです。

まとめ

筆者も仕事上、様々な部活に所属する学生さんと話をさせていただきますが、一橋大学に限らず、体育会が抱えている問題の多くは、部活動が点で頑張ってしまっていることにあるのではないかと日々感じています。

(もちろん、そもそもの大学の規模や方針、各部活の置かれているフェーズによって課題感は変わってくることは大いにあると思います。)


体育会の学生同士で、横の繋がりを強化することによって大学規模での発展、大学を超えた横の繋がりを作ることによって、各競技の発展、そして最終的に大学スポーツの発展に繋がっていくのではないでしょうか

HSCメンバー(左から)
男子ラクロス部・渡邉さん(4年)/男子ラクロス部・川添さん(4年)/アメリカンフットボール部・直江さん(1年)/ア式蹴球部・藤井さん(3年)/アメフト部・伊藤さん(1年)/男子ラクロス部・蕏塚さん(3年)/男子ラクロス部・伊藤さん(4年)

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