【体育会学生に読んでほしい】掲げるだけでは効果がない!?「ビジョン」を浸透させる3つの方法とは!?
はじめに
「チームの組織力を上げたい」という悩みがある体育会学生へのアドバイスとして、「『ビジョン』を設定しよう」ということを我々CSPark for STUDENSはよく使います。
それは、様々な性格の部員がいる部活動という組織において、部員全員が目指すべき指針・理想像(ビジョン)を設定することで結束力が高まり、プラスの方向へ組織運営が進んでいくというメリットがあるからです。
目指すべきものがない状態で日々の部活を行なうよりも、目指すべきものがあった状態の方が、モチベーションも維持しやすく、練習等の活動も効果的になるということはイメージしやすいからです。
※「ビジョン」についてはある大学の事例を踏まえて詳しく説明しているので、こちらの記事も併せてご覧ください!
ただし注意しなければいけないのが、「ビジョン」を設定したはいいが、それが全く浸透しないという状況に陥りやすいということです。それでは設定した意味が全くありません・・・。
この記事では、この「『ビジョン』を設定したはいいが、浸透していない」状況に陥らないようにするにはどうすればよいのか?ということについて詳しく説明したいと思います。
「ビジョン」とは?
改めてビジョン定義
説明に入る前に、この記事における「ビジョン」の定義を確認します。
ビジョン
その団体の目的。活動を通してなりたい姿(理想像)のことを言います。
これは各大学、各部活で全く異なるはずです。
例えば、「部員全員が自発的に行動できる組織」や「部員の団結力が日本一の組織」などある程度、抽象的なものでも構いません。
そんなもの設定することに意味があるのか?
といった疑問が聞こえてきそうですが、部活に限らず“強い”組織には必ずこの「ビジョン」というものが存在します(「ビジョン」という言葉は使っていなくても、「理念」などと別の表現をしている場合もあります。)。
“強い”組織になりたいのであれば、まずは「ビジョン」を設定し、チーム全体に浸透させることから始めましょう。
「ビジョン」の浸透のさせ方
ここからは設定した「ビジョン」が、しっかりと部員全員に浸透するにはどうすればよいかを説明します。
浸透しない原因
ありがちな話を言うと、「ビジョン」を設定したはいいが、それが全く部員に浸透してないないといった状況に陥ってしまう組織がよくあります。これでは全く意味がありません。「ビジョン」という言葉だけが一人歩きしてしまうだけです。
考えられる原因はおそらく次のことに尽きると思います。
「部員がそのビジョンを“自分ゴト化”できていない」
そうなってしまうのは「『ビジョン』の決め方が間違っている」「『ビジョン』の説明が足りていない」という2つの間違いをしてしまっているからだと言えます。
「ビジョン」の決め方が間違っている
「組織の『ビジョン』を決める!」と考えた時に、全てを主将などの幹部陣だけで決めようかと思いませんでしたか?
この決め方ははっきり言って間違いです。
もちろん、部員の代表が幹部陣ですし、最終的には幹部陣が決めるべきだと思います(でなければ収拾がつかなくなります...)。
ですが、部員あっての組織のはずです。
組織全体に関わることについて、その全てを幹部陣だけで決めてしまうことは、部員にとって浸透のしにくい「ビジョン」となってしまうでしょう。
「ビジョン」の説明が足りていない
幹部陣だけで決めずに、部員も交えて「ビジョン」を決めたとしても、その内容についてしっかりとした説明が足りていないと、浸透はしていきません。
どのような「ビジョン」を設定し、どのような意図があって、どのようなことをする必要があるのかどうか?ということをしっかりと説明していきましょう。
しっかりと説明し、部員全員の理解を得た上で、最終的な「決定」としても良いかもしれません。
「ビジョン」を決める際に、しっかりと説明を受けて、自分も参加しているという意識が”自分ゴト化”に繋がります。
この間違いをただした上で、さらに組織に浸透させる方法を2つ紹介します。
浸透させる方法
1.明文化(見える化)する
まず大切なことは、設定したビジョンを「明文化(見える化)」することと言えます。
おそらくですが、ミーティングなどの話し合いの場で「ビジョン」を最終決定することになるかと思います。
決めている最中や決めた瞬間は達成感もあるため、全員がビジョンについて強く意識をしているかと思いますが、そのままでは時間の経過とともに意識が薄れていってしまいます。
決めたときの意識を維持するためにも、決めた「ビジョン」については、練習場の入り口や部室の中など、常に目に入る位置に明文化(見える化)しておいておきましょう。目に入ることで、意識し続けることができます。
とはいっても、時間が経つと効果が薄れてくるので、定期的に掲示する場所を変えてみるのもいいかもしれません。
2.行動指針を設定する
「ビジョン」を設定し「明文化(見える化)」した次に行なうべきことは、「行動指針」を決めましょう。
目指すべき理想の姿(ビジョン)を決めてそれを達成しようとしても、どうすれば達成できるのか?という問題が残ります。
この「どうすれば?」という問題を解決するのが「行動指針」となります。
「行動指針」とは”日々の活動の中で、常に意識すべき価値観”のことを言います。
この練習は何のためにやるのか?
練習以外のことは何のためにやるのか?
チームとして活動するときに、統一された指針があることによって、それを基に様々な判断をすることができます。
あるいは、自分の行動や他部員の行動に疑問を感じた時に、「行動指針」という明確な基準があることで、「ビジョン」に対して反する行動をしていないかどうかをお互いに確認し合うことができます。
3.意識しているかを確認する
方法①・②とも多少繋がってくるのですが、決めたきり、一度説明したきりにしてしまうと何の効果も発揮してくれません。
部活に関わる時間の間、常に意識続けなければ、掲げたビジョンも達成できません。
ここで大事になってくるのが、「意識しているかを確認する」ということです。
これは、可能であれば毎日行なっても良いくらいの方法になります。
練習が始まるタイミング、練習中のタイミング、終わるタイミング、ミーティングを始めるタイミング…。自分たちがしている行動が、「ビジョン」に沿っているのかどうか、その場にいる部員全員で互いに互いを確認し合うことができれば、少しずつかもしれませんが、浸透していくはずです。
そして、特に意識のレベルが高いと感じられる部員を表彰したり、褒め合うことで、モチベーションのアップにもつなげることができます。
最後に
いかがでしょうか?
一見難しく考えられがちな「『ビジョン』の浸透のさせ方」ですが、やること自体はとてもシンプルだと思いませんか?(やり続けることが大変なのですが…)
まずは、方法①『明文化』から取り組んでみてください。
常に見える位置にあれば、方法②もしやすくなるはずです。
CSPark for STUDENSでは、今回のテーマ「ビジョン」についてのレクチャーも承っています。
新チームが発足したタイミング、チームの中で“何か”を変えなければいけないタイミングなど、「ビジョン」について考えるタイミングは意外と多いと思うので、少しでも悩みがあるのであれば、ぜひ一度ご連絡ください!面談しましょう。
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