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部活運営の無駄をそぎ落とすために役立つ5つのSTEP

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2019年07月25日

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この記事でわかること

部活動においてあまり語られることのない『生産性』
社会においてはもちろん、限られた時間の中で他大学に勝つためには、部活動でも同様に生産性を強く意識する必要があります。

本記事では、生産性を高めるための具体的な方法論をお伝えします。

はじめに

「部活動」

大学でも部活を行う人は、中学・高校においても部活動を行なっていた人が多いのではないでしょうか?

ただし、中学・高校と大学の部活動では決定的に異なることがあります。


それは「学生主体で部の運営をしなければいけない」ということです。


中学・高校であれば、運営に関すること(練習メニューの作成、練習試合の調整、練習場所の確保など)は、顧問の先生がやってくれていました。しかし、大学においては顧問の教授がいたとしても、毎日の運営は学生が行わなければならなくなります。


大学に入って初めて行なう部の運営。

代々受け継がれてきた伝統、歴史、運営方法など、すでに方法が確立されている大学もあれば、そうでない大学もあると思います。

どちらにも共通して言えるのは、やり切らなければならないということです。


引き継いだことや初めてのこととはいえ、やるからには効率よく、効果的に行ないたいとは思いませんか?

本記事では、そのための方法を紹介したいと思います。

「無駄なことをそぎ落とす」

「先輩から、このやり方を引き継いだから」という理由で、非効率なやり方を継続している部活動によく出会います。

部活の運営を効率よく、効果的に行うためには本質を見極めて、無駄なことをそぎ落としていくことが必要になります。

上述の「先輩から引き継いだから」ということは本質ではありません。


「無駄なこと」をそぎ落とすなんて当たり前だ!と感じるかもしれないですが、実践するのは意外と難しいことなのです。

加えて、部活運営のための仕事を考え始めると、実は意外とやることが多いことに気づきます。


「あれも、これも、それもやらなければいけないのか…」


やるべきことが多いとこのような思考に陥ってしまいます。

もちろん、あれもこれもそれも、運営していくためには必要なことです。ですが、限られたスタッフでやるには量が多すぎますよね。


社会人に比べ、時間に余裕があるのが大学生です。

とはいえ、普段の練習もある、授業も受けなければいけない、3年生・4年生になったら就職活動も始まります。

時間というものは考えている以上に少ないのです。


限られた時間の中で効率よくするにはどうすればいいのか?

それが本質を見極めて、無駄なことをそぎ落としていくということなのです。

実践方法

では具体的に、どのように「そぎ落として」いけばよいのでしょうか?

5つのSTEPに分けて考えてみましょう。

STEP1:目標を立てる

まず初めにやることは「目標を立てること」です。これは「本質を見極めること」に繋がっていくのですが、目標がないことには何もできません。

「学生日本一」、「1部リーグ優勝」、「1部リーグ昇格」など、大学・部活によって求めるレベルは様々だと思いますが、まずは目標を立てましょう。


ただし、必ず選手・スタッフ含めた部員全員で決めてください。部員数が多く、全員で話し合いをするのが難しい場合は、各学年の代表だけで話し合うという方法でもよいかと思います。重要なのは、部員全員が“同じ”目標を共有しているということです。


目標のたて方は、この記事を参考にしてみてください。

📖:ビジョンのないチームは勝てなくなる。“強い組織”になるために必要なモノ

STEP2:現在行なっている仕事の洗い出し

次に、今現在で発生している仕事を全て洗い出しましょう。

毎日行なっている仕事もあれば、たまにしか発生しない仕事もあると思いますが、まずは全ての仕事を洗い出してください。そうすることで、自分たちがどのように運営をしているかということの全貌を把握することができるようになります。

STEP3:仕事の整理

3つ目に行うことは、洗い出した仕事を整理することです。

このことが「本質を見極め、無駄なことをそぎ落とす」ということになります。STEP1で立てた目標に対して、“本当に必要な仕事”か“そこまで必要ではない仕事”か“全く必要じゃなかった仕事”かについて考え、整理をしましょう。

必要か、必要でないかを考える際に、『今やっている仕事・作業は何のために行なっているのか?』をもう一度よく考えましょう。

達成しなければいけない目標に対して、本当に必要な仕事は何になるのか?

今まで当たり前のように行ってきた仕事は、目標達成に必要なのか?

領域が被っている仕事はないか?

目標の「本質を見極め」、仕事を整理することで、「無駄なこと」に気づけ、「そぎ落とす」ことができるのです。

STEP4:役割分担→実行

仕事を整理した後は、役割分担をしましょう。

学年部員全員が同じ仕事をするのは、非効率であるのは想像しやすいと思います。

例えると、それぞれのスポーツのポジションをイメージしてもらえたらわかりやすいでしょうか?


スタメン全員が3Pシュートを狙って、ラインの外側で張っていても、効率よく点は取れないですよね?

パスを出すPG(ポイントガード)がいて、シュートを狙えるSG(シューティングガード)がいて、リバウンドをとるC(センター)それぞれが役割を果たすことで、効率よく得点が狙えるのだと思います。


部の運営もそれと同じです。


どの仕事をどの学年がすればいいのか、どの部員がすればいいのか役割を割り振ることで、「無駄をそぎ落とすこと」ができます。もちろん、与えられた役割はしっかりと果たすことが大前提です。

STEP5:定期的に振り返る

そして、最も重要なことがこの「定期的に振り返る」ことです。役割分担で決まった仕事を実行していくと、思いもよらぬ障害にぶち当たることがあります。

逆に、思いのほか仕事が簡単で、実は必要のない仕事だったと気づくこともあります。本質から外れていると判断した仕事が、とても重要な役割を担っていたと感じることもあるでしょう。そのような場合があるので、必ず振り返りの作業はしてください。

全員集まることが無理なのであれば、代表者だけでも良いと思います。

少なくとも1ヵ月に1度はこのSTEP1からSTEP4までを振り返り、改善できるところは改善していきましょう。


ここで、このSTEP1からSTEP5を身近なものである「服の整理」を例にとって考えてみたいと思います。

STEP1:クローゼットの整理整頓をする(目標設定)

つい、買いたくなってしまうのが服。

時間つぶしのためにふらっと店に寄っただけなのに、ついつい買ってしまったという経験がある人も多いと思います。それを繰り返すうちに、気付いたらクローゼットに入りきらないほど沢山の服で溢れてしまっていたとしましょう。

服で溢れたクローゼットを整頓することを目標とします。

STEP2:中に入れている服を全て取りだす(仕事の洗い出し)

整理するためにまず、クローゼットの中にある服を全て取りだしましょう。

どれか一つの引き出しからではなく、奥底に眠っている服まですべて取り出すことがポイントです。

STEP3:服の整理(仕事の整理)

取り出した服を以下の3つの観点で仕分けをします。

この「買ったはいいが、全く着ないもの」が「そぎ落とす」ことができるものなので、きっぱりと捨ててしまいましょう。

STEP4:使用場面で分ける(役割分担)

残った服(頻繁に着るもの、たまに着るもの)を使用頻度、使用場面で分けてクローゼットにしまいます。こうすることで整理整頓ができるはずです。

STEP5:定期的に整理する(振り返り)

一度、整理整頓したとしても、それで満足するのではなく、定期的にこの作業を繰り返しましょう。そうすることでいつでも整理整頓されたクローゼットになることができます。

最後に

効率的な運営方法についてイメージできましたか?


STEP1からSTEP5を実践することで、初めての運営でも効率よく、効果的に部の運営を行うことができるはずです。

繰り返しになりますが、大事なことは「本質を見極め、無駄をそぎ落とす」ということです。

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