大学スポーツに役立つ目的を持ったSNS運用術|鹿屋体育大学サッカー部の事例
この記事でわかること
<大学スポーツに役立つSNS運用術>・鹿屋体育大学サッカー部のSNS運用事例
・SNS運用のポイント
・SNSの特徴にあった運用例
目次 [非表示]
大学スポーツこそSNSを活用しよう
大学スポーツは普段テレビや新聞などで取り上げられ注目を集めることが少ないと思います。
そこで無料で始められるSNSを上手に活用し、チームの魅力を発信していきましょう!
今回は大学スポーツに役立つSNS運用術について、鹿屋体育大学サッカー部の運用例を参考にしながら説明していきます。
鹿屋体育大学サッカー部のSNS運用状況
まず、簡単に鹿屋体育大学サッカー部のSNS運用状況について説明します。
使用しているSNSはFacebook、Twitter、Instagram、Player!です。2018シーズン半ばからInstagramとPlayer!のアカウントを開設し、運用しています。
SNS運用で大切な6つのポイント
ここでは、SNS運用で大切だと思う6つのポイントを紹介していきます。
1.なぜSNSを運用するのかを考える
「とりあえずフォロワーが多ければ良いかな。フォロワーは1万人欲しいな。」、「バズらせて何万リツート獲得したい。」と考えるかもしれませんが、SNSのフォロワー増加や爆発的な拡散は手段であって、目的ではありません。
なぜSNSを運用するのか、なぜコンテンツを投稿するのかといった根本的な部分から、なぜフォロワーを増やしたいのか、なぜ多くのリツイートを獲得したいのかといった部分まで意識して考えてみましょう。
簡単な図にすると以下の通り。
まず、広報の目的を考えます。例えば鹿屋体育大学サッカー部では、「応援してくれる方に楽しんでもらう。」「注目される環境づくり。」といったことを広報の目的としていました。
次に各SNSごとに目的を考えます。
例えば、昨シーズンから始めたInstagramでは、「選手の活躍や笑顔を写真で届けることによって、応援してくれる方も笑顔になってほしい。」
Player!では「試合を見に行けない方にも試合観戦を楽しんでほしい。」といったことが目的の一つでした。
そして、Twitterの企画 Aのターゲットはコアファン層にして、多くの良いねを獲得しよう、企画Bでは非ファン層、多くのリツイートを獲得しようといった投稿ごとの目的まで考えてみましょう。これらの目的を意識して運用を行ったことで、注目の集まる全国大会での拡散力増加やフォロワーの増加などにつながりました。
難しく書いてしまいましたが、気負わず簡単に考えて良いと思います。
参考程度に、大学の部活がSNSを運用する目的として下記の例が挙げられると思います。「遠方に住む保護者に部員の活躍を届けたい。」「ファンを増やす。」「スポンサーを獲得する。」などです。目的が決まると、どのような投稿をすれば良いかなどといった投稿内容や運用方法が考えやすくなると思います。運用していく中で目的や目標に修正を加えながらチームに合うものにしていきましょう。また、運用メンバーが複数人いる場合は共通認識を持ち運用しましょう。
2.SNSの特徴を活かして運用する
各SNSの特徴を理解し、その特徴を活かした運用を心がけましょう。そうすることで違和感なくユーザーに伝えやすくなります。
運用例は下記の通りです。
Facebookはアルバム作成(恐らくアルバム数は無制限)、アルバム一つにつき1000枚の写真をアップロード出来るという特徴があります。試合ごとにアルバムを作成し、試合の流れやその写真の選手がわかるようにコメント付きで投稿する。
Twitterは拡散性やリアルタイム性に優れているため、簡易的な試合速報を行う。
Instagramは画像メインなので、一眼レフで撮影した写真を中心に構成する。
Player!はテキスト型の試合速報ツールです。得点や失点といった簡易的な試合速報だけでなく、試合の流れや一つ一つのプレーの内容を具体的に伝えましょう。また時にはユーザーと一緒に盛り上がることも大切です。
「SNSの特徴がわからない!」という方にはこちらの記事をご覧ください。
3.絵文字を使ってわかりやすく
タイムライン上にどのように表示されるか、どうすれば一目で認識してもらえるかを意識しながら、投稿しましょう!
【例1】
-----------------------------------
日時 2019年1月1日13時キックオフ
大会名 〇〇リーグ
相手 〇〇大学
会場 〇〇グラウンド
-----------------------------------
【例2】
-----------------------------------
📅 2019/01/01 (火) ⌚️13:00-
🏆 〇〇リーグ
🆚 〇〇大学
🏟〇〇グラウンド
------------------------------------
絵文字を使うことによって文字数を短縮でき、一目で見やすくなります。
この様にユーザーが一目でわかりやすく、伝わりやすい投稿にすることを心がけましょう。
4.画像サイズを整える
こちらもタイムライン上にどのように表示されるか、どうすれば一目で認識してもらえるかを意識して画像のサイズを調整しましょう。
適切な画像サイズであると、タイムライン上で一目瞭然です。
今まで、見逃されていた投稿も適切な画像サイズにすることによって、より多くの人に伝えることが可能になります。
特に告知画像などを作成する場合はサイズを整えましょう。縦型のポスター画像をそのまま添付している投稿をよく見かけるのですが、タイムライン上では一部しか表示されず少し勿体ないなと思ってしまいます。
写真を投稿する場合は細かく画像サイズを整える必要はないかもしれませんが、必要に応じて使い分けできる様になりましょう。
5.短期的ではなく、中・長期的に
莫大な資金を元手にキャンペーンを打てるなら、話は別です。おそらく、大学の部活動は広告に使う予算もないでしょう。
いきなりバズることは期待せず、地道にコツコツ運用しましょう。
全国大会で好成績を残すといったチームに注目が集まる時に、注目されやすい土台作りはしっかりしておきましょう。
投稿⇄分析を繰り返すことで次第に結果もついてきます。
なかなか結果の出ない時期が続くとは思いますが、地道にコツコツ続けることが何より大切です。
6.分析ツールを活用する
分析ツールからは、投稿のエンゲージメント、フォロワー推移、ユーザーがSNS内に滞在している時間帯など様々な情報を得ることができます。
分析ツールをうまく活用することで、ユーザーの活動時間、反応の良かったコンテンツに共通するものなどが分かり、PDCAサイクルが回しやすくなります。FacebookとInstagramはページ内のインサイト、Twitterはアナリティクスで見ることが可能です。
おすすめの分析項目は下記の通りです。
Facebookインサイトでは、「概要」、「投稿内のファンがオンラインの時間帯」、「各投稿のリーチとエンゲージメント」、Twitterアナリティクスでは「過去28日間でのパフォーマンス変動」、「全てのツイートアクティビティを表示」、Instagramインサイトでは、「コンテンツ内のフィード投稿」、「オーディエンス」といった分析項目を見ておくと良いでしょう。
アカウント・コンテンツ紹介
こちらでは上記のポイントを意識したアカウント運用や投稿の一部を紹介します。
Facebookは、テキスト・画像・動画・アルバムなどバラエティー豊かなSNSという認識のもと運用していました。
【アルバム】
アルバムでは試合の流れと写真に写っている選手の簡単な紹介を行っていました。
【得点動画】
他の投稿が気になったら、こちらのサッカー部公式Facebookページを見てください。
Twitterは文字数や画像数に制限はあるものの拡散性やリアルタイム性に優れているという認識のもと運用していました。
【試合速報】
<スタメン発表>
選手の紹介画像を作成し、スタメン発表時に活用しました。プロ選手と異なり有名ではないため、なるべく多くの情報を記載することで選手のことを知ってもらい、興味を持ってもらいたかったです。
スタメン発表✨
— 鹿屋体育大学サッカー部 (@kanoyafootball) 2018年12月12日
キックオフまで後4️⃣5️⃣分!!
\\ #チェスト鹿屋 #気張れ鹿屋 //
????1回戦????
????12/12 ⌚️14:00-
????桃山学院大
????柏の葉公園#拡散希望 #鹿屋 #インカレ pic.twitter.com/e7LH3kLNKy
<キックオフ>
【TOPチーム試合速報】
— 鹿屋体育大学サッカー部 (@kanoyafootball) 2018年12月12日
????全日本大学サッカー選手権大会 1回戦
????桃山学院大
前半 kick off!!! pic.twitter.com/DZHNmsLXhU
<試合中(Player!と連携)>
【TOPチーム試合速報】
— 鹿屋体育大学サッカー部 (@kanoyafootball) 2018年12月12日
????全日本大学サッカー選手権大会 1回戦
????桃山学院大
試合終了 0-2
ご声援ありがとうございました。
https://t.co/pB4xuqx3ji
【練習風景】
伝えられる範囲で練習やチームの雰囲気を投稿していました。
????TOP????
— 鹿屋体育大学サッカー部 (@kanoyafootball) 2018年12月10日
FC東京の深川グラウンドをお借りして、トレーニングを行いました✔️
ありがとうございました????
チームの雰囲気は最高です????
約1時間、セットプレーや紅白戦など実戦を想定したトレーニングを行いました⚽️#チェスト鹿屋 #気張れ鹿屋 pic.twitter.com/nR8v84sIsR
【その他】
試合で配布したマッチデイプログラムの一部を紹介しました。試合前に投稿することで、より試合を楽しんでもらいたかったです。
【TOP】
— 鹿屋体育大学サッカー部 (@kanoyafootball) 2018年11月11日
キックオフまであと45分!
ここで、先週の蒼天祭で配布したMDP内容を一部公開!!#奥村泰地 選手の特集です????♂️
????#九州大学サッカーリーグ 第2️⃣0️⃣節
????#宮崎産業経営大 (3位)
⌚️11:00 kickoff!!
????鹿屋体育大学サッカー場 pic.twitter.com/0LVYpTmBsK
他の投稿が気になったら、こちらのサッカー部公式アカウントを見てください。
Instagramは画像メインで世界観を形成することに優れているという認識のもと運用していました。
【アルバム】
写真は10枚まで投稿できるので、フォトジェニックな写真を厳選して投稿していました。
【オフショット】
試合の真剣な表情だけでなく、日常の笑顔やリラックスしている表情などを投稿することで親しみを持ってもらいたいと思いオフショットやラフな写真を投稿していました。
【試合告知】
【その他】
これは同郷FCという地元や出身クラブが同じ選手を紹介するという企画です。この様な企画を通じて選手の魅力を発信していました。
Player!
Player!はテキスト速報に優れ、Twitterの簡易的なテキスト速報では物足りないユーザーに向けてプレーの詳細や試合の流れを伝えるという認識のもと運用していました。
最後に
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
たくさん書きましたが、正直な話これを全て意識出来ていたかと聞かれると怪しいです...(笑)
おそらく、最初から全て意識するのは難しいと思います。一つずつで良いので意識してみてください。そうすることで次第に改善され、注目されていくことでしょう。
この記事が大学スポーツの発展に少しでも寄与できると幸いです。
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