チーム作りで勝ちに貢献する「マネ飯」とは~京都大学ヨット部~
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はじめまして。京都大学体育会ヨット部(以下、京大ヨット部)のマネージャーリーダーを務めております、4回生の佐藤弓月です。今回、京大ヨット部マネージャーの業務の中核である「マネ飯」について記事を書かせて頂きます。またそこから、私を含めマネージャーチームの京大ヨット部への想いが伝われば幸いです。
「マネ飯」とは
京大ヨット部マネージャーの主な仕事として、「レスキュー」と「マネ飯」の2つがあります。「レスキュー」はヨットの練習中の救護を行う仕事で、「マネ飯」とはその名の通り、部の練習の中でマネージャーがプレイヤーのために作るご飯のことです。私が入部した時には既に伝統としてマネ飯の文化があり、またこれは、他大学のヨット部にも多くある文化です。
レスキューと同様にマネ飯も、マネージャーの大切な仕事、またプレイヤーに求められている仕事として、新歓でも大きなアピールポイントとなっています。私もその2つに惹かれたことが、入部した理由の中で大きいです。
京大ヨット部におけるマネ飯
京大ヨット部は、基本的に毎週土日に活動しており、活動日にはほとんど必ずマネ飯を作っています。午前と午後に練習が分かれているので、マネージャーはレスキュー組とマネ飯組に分かれて交代で仕事を担っています。マネ飯を作る際は、練習終わりに元気になってほしい、栄養をたくさん摂ってほしいという想いを込めて作っています。
また、マネ飯を食べる時は、まず艇庫の大部屋に机を何個か並べ、1回生が男女バランスよくなるよう配膳し、学年関係なく好きなところに座ります。最後にそこへ、自分のご飯を持ったマネージャーたちがそれぞれの机であいているところに座っていきます。主将が「今日の献立!」と言うと、下級生マネージャーが「〇〇丼です。」と献立を発表し、部員たちが「ウェーイ」などの声をあげ、いただきますをします。いただきますの「い」の時点で、プレイヤーたちは、おかわりの列に並ぶ臨戦態勢に入っています。
食べている時は、普段あまり話すことのない上回生、下級生と話すことが出来たり、皆でしょうもない話をしたり、気が付けば真面目にヨットの話をしていたり。練習とは比にならない、この温かい雰囲気がメリハリになり、京大ヨット部のチーム作りにも影響を与えていたのではないかと思います。
マネ飯が繋ぐ外部の方々との関わり――【公式】京大ヨット部マネ飯 kuyc_food
日々の京大ヨット部のマネ飯を発信する媒体として、
もう一つ、
また、下宿をしている部員が多いですが、
「
(【公式】京大ヨット部 マネ飯(@kuyc_food) • Instagram写真と動画 )
マネ飯へのモチベーション
マネ飯を作る上でのモチベーションは、もちろんプレイヤーです。暑い日も寒い日も練習から帰ってきたプレイヤーたちの、「今日のご飯なに?」と、まるで家にいるかのような安定の台詞。いただきますと同時におかわりの列に走る姿。あちらこちらから聞こえる「美味しい!」「うまい!」「なにこれ!」の嬉しくなる言葉たち。すべてが私たちのモチベーションです。
愛すべき歴代の失敗談
プレイヤーはもちろん、他大学の方からよくお褒めの言葉をいただく京大マネ飯ですが、もちろん失敗談もたくさんあります。
何度もやってしまったのが、「ご飯炊き忘れ事件」。20合炊きの業務用炊飯器のスイッチを押し忘れ、何度あのスイッチを恨んだことかわかりません。いつもマネージャーに優しいプレイヤーたちも、こういう時には意外と怖いものです。「え?炊けてないの?」、「先着替えるか。」等、本人たちにそんな気がないのはわかってはいますが、あの時ほど肩身の狭い思いをすることはないです。
他にも、朝ごはん発酵事件、担々麺辛すぎ事件、ハンバーグの材料足りない事件など、有名な失敗から、マネージャーだけに秘められた失敗まで、愛すべき失敗談はまだまだたくさんあります。
コロナ禍におけるマネ飯
2020年3月頃から艇庫生活がストップされ、今に至ります。もちろんその時からマネ飯は1度も作られていません。マネージャーの仕事として、京大ヨット部の中の大切な要素として大きな存在だったマネ飯が作られていないこと、そして、それ以降に入部したマネ飯を知らない世代が部員の半分にも及んでいること、遺憾にたえないことです。マネ飯を経験している世代が引退してしまう前に、また再開できることを切に願っています。
マネージャーとして目指す京大ヨット部
今年の京大ヨット部では、「万里一空」をスローガンに、
マネージャーチームのスローガンは、プレイヤーと同じ気持ちで、より結果に対して
コロナ禍で今までのようなサポートができずに悩みながらも奮闘す
私自身のマネージャー人生は、あと1か月程となりましたが、
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