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立命館大学の「体育会の価値を上げていく」ための活動をしている学生団体AVAとは?<前編>

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2019年05月21日

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この記事でわかること

・立命館大学AVAについて
・学生でも出来る、大学スポーツを盛り上げるための施策
・競技横断的な学生団体が出来ることの事例

※本記事は、2019年1月29日に執筆しました

大学スポーツが盛り上がっていない現状を変えていきたい。立命館大学の「体育会」の価値を上げていくための活動をしている団体


2018年は、アメフトのパワハラ問題を引き金に、スポーツ界・大学スポーツ界での様々な問題点が浮き彫りになりました。

2019年1月から日本版NCAAと呼ばれる大学スポーツ協会(UNIVAS)が発足予定ですが、現役で活動する学生の中にも、改めて「大学スポーツ」について考えている学生たちがいます。


今回ご紹介するのは、立命館大学AVA (Athlete Volunteer Association)、通称:AVA(アバ)です。

AVAとは、立命館大学の大学スポーツ振興と発展を目指す学生団体です。

活動しているのは、体育会に所属する様々な部活の学生と、体育会に所属しない一般学生です。


現在の代表は、硬式野球部で学生コーチとしても活躍する、根上一茂さん(現在大学3年生)。

今回のインタビューでは、AVAの団体の思いや活動内容と根上さんの個人的な思いについてご紹介していきます。

AVAとは

AVAとは、立命館大学の体育会競技横断的かつ、体育会に所属しない学生が束になって『大学スポーツの振興と発展』を目指す学生団体です。地域貢献活動や各部活に対するセミナー、体育会学生の活躍を発信するメディアの運用を行っています。

AVAには、5つの事業部と各地域に設置されている支部が4つあり、全体で集まってミーティングをするのは年に1回程度です。

「共者・共学・共栄」の理念に基づく活動を各事業部で行ない、12月に全事業部が集まって、最終報告会を実施しています。


今は、登録人数で言うと90名程度の学生が活動しています。地域貢献の活動に関しては、AVA所属の学生以外にも動いてもらうので、実働はもっといると思います。

なにより私たちの1番の強みは、偏りなく様々な競技に打ち込んでいる学生がいるだけでなく、体育会に所属しない学生までもが、AVAで活躍していることだと思っています。

立ち上げ当初は「交通委員会」だった!?

この団体はもともと硬式野球部の「交通委員会」でした。山奥に練習場がある硬式野球部は、全員が原付バイクで通っています。当時はそのマナーが非常に悪く、近隣住民の方から「危ない」「うるさい」などの苦情がたくさん来てしまっていました。そこで、硬式野球部の中で『交通委員会』を設置することになりました。
これがAVAの起源になります。
交通ルールを守るための講習会を開いたり、学生間で取り締まったり、とにかく初めは部員の交通マナーを改善するための活動を行っていました。

しかし、クレームが減ることはありませんでした…。

というのも、どんなに気を付けても、練習は朝早くから始まり、夜遅くまで行われる。それは変えることが出来ないため、部員に対する働きかけには限界があると感じました。


頭を抱えた私たちは発想の転換をしました。その中で、「部員にマナーを守らせるより、地域の人に理解してもらった方が早いのでは?」という意見が出ました。そこで、まずは地域清掃を始めました。地域のお祭りにも参加し、「いつもバイクの音うるさくてすみません…。」と地域住民の方とコミュニケーションを取るようにしました。何度も何度も地域の方に働きかけを行うことで、お互いに顔見知りの関係になることができました。

△AVAが立ち上がった頃の様子です


こうした活動が功を奏し、地域の方との関係性が改善されたことで実際の課題であった部に対するクレームも激減させることが出来ました。この活動を他競技の部員に話すと、「剣道部でも練習中の音にクレームが入っているんだよね…。」などの声が数多く聞こえてきました。競技特性上仕方のないことを含め、各部活様々な問題を抱えていることがわかりました。


そこで、硬式野球部単体の活動ではなく、「立命館大学の体育会」として地域貢献活動を行えば、立命館全体のイメージアップに繋がるのでは!?と、今の立命館大学AVAが設立されました。

そして、立命館大学AVAとして活動していく内に、せっかく様々な体育会の人間が集まっているのだから、地域貢献だけではもったいないのでは!?となり、部活のセミナーを開催したり、就活支援を行ったり、AVAの公式HPがあるなら、マイナースポーツも取り上げていこう!と、活動の幅をどんどん広げていきました。

体育会学生を中心とした繋がりの輪

AVAが、体育会を中心に活動を広げていく時によく議題に拳がっていたのが、「大学スポーツはなぜこんなにも注目されないのか」ということでした。

よく集客を目標にする団体を目にすることがありますが、私たちが目指すゴールは、「立命館大学体育会の価値が上がり、常に応援されている状態」をつくることです。


私たちの考える、“常に応援されている状態”というのは、試合の観戦者が増えること、とは少し違います。

「今度試合みたいだね!観に行けないけど頑張ってね!」などと、競技横断的に、教職員の方々から体育会学生に、一般学生から体育会学生に、地域の方から体育会学生に、自然と声を掛け合えるような関係性を築けている状態のことだと定義しています。


その結果として、集客に繋がり、応援に来てもらって、観客席が人で埋まり、実際に声援を送ってもらう。というようなことがあるといいな、と思っています。この理想状態の基盤作りをするのにまず行なったことは、体育会を中心に繋がりの輪を広げていくことでした。この“繋がり”には大きく4つあると思っています。

1.体育会学生と体育会学生

先日、チア部の学生から相談を受けて、体育会学生限定の運動会を企画しました。

私たちのような、競技横断的な組織があることで、今回のチアリーディング部さんのように何かやりたいと思った時の相談先になれていることが、とても嬉しく、やはり体育会学生が生み出すパワーの凄さを改めて感じる体験になりました。

2.体育会学生と教員や学内の大人の方

各部の学生が集まって話し合いを進めていく中で、共通した課題を持っていることがわかりました。その一つに「食生活」がありました。立命館大学は全体的に下宿生の割合が多く、栄養に関する意識が低いという課題が挙げられました。

そこでスポーツ健康科学部の海老 久美子先生という有名な先生をお呼びして、栄養に関するセミナーを行っていただき、体育会学生の横の繋がりと、学内の教職員の方々にも、体育会学生が頑張っている姿を見ていただけるようにしました。

3.体育会学生と一般学生

生協の方とコラボして体育会を紹介するメニューを考えて、実際に販売するという施策を行いました。

写真のようなポスターを学内に貼ることで、一般学生にとって普段関わりのない体育会を身近に感じてもらえれば、と考えました。

正直実際の効果測定までは出来ていないのですが、今は成功も失敗も含めて事例を作っていくことだと思っているので、第一段階として実施しました。



例えば、硬式野球部定食 \筋肉をつける/

→タンパク質が多いもの:体育会に所属していなくても、トレーニングしている人に対して、宣伝しました。

4.体育会学生と地域住民の方

冒頭に書いた、私たちの原点である地域の清掃活動やお祭りに参加することです。

また最近新しく取り組んだのは、タグラグビーの振興をしている方のイベントに、体育会学生を中心に参加し、地域の子どもたちと積極的に交流したことです。

AVAを大学体育会のモデルに

大学からも活動を評価していただけるようになり、今年から立命館大学公認の任意団体になる予定になっています。


今まで取り組んできた施策を、大学公認で、大学と一緒に行なっていくことができるようになりました。大学側からも、「大学の下につくという意識ではなく、自分たちがやりたいことをどんどんやってもらって構わない」と言っていただいているので、とても感謝しています。誇りに思える素晴らしい大学だと思います。

AVAのスポンサーになりたいとおっしゃってくれる企業さんも増えてきて、より活動の幅が広がっていくイメージも出来ています。


とは言うものの、立命館大学以外からの認知度が低いことが、課題だと思っています。

個人的な野望かもしれませんが、立命館大学だけで終わらず、AVAを日本の大学体育会のモデルケースとなり、真似してくれる団体が増えて、日本の大学スポーツ全体が盛り上がっていけば良いなと思っています


立命館大学AVA

立命館大学の大学スポーツ振興と発展を目指し活動する。体育会所属学生と一般学生からなる学生団体。



後編】では、根上くん個人にクローズアップしていきます!


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