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大学スポーツは日本を豊かにする存在へと進化すべきだ。

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2019年05月21日

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閑散とした試合会場。

学内での低い認知度。


大学スポーツは、一部の競技や大会を除いて、応援が圧倒的に少なく、自身の競技結果を追い求めることを目的に試合に臨んでいく。選手もその環境が当たり前になり、関係者の努力も虚しく、大きな環境変化は起こせてこなかった。 


その環境に甘んじていていいのだろうか。 


そんなことはない。なぜなら、大学スポーツには多数の潜在的な可能性があるからだ。

これまでの機会損失を変え、その可能性と向き合うべきなのである。 


競技力向上、人材育成、経済活性、地域活性、エンターテイメント。

 

大学スポーツが変わることで、スポーツの価値も引き上げ、日本の発展にも寄与できる存在なのである。 

競技力向上だけでなく、「人間力」を育む場。

大学スポーツの主役といえば、答えは簡単。 

体育会部活動に所属をする、学生アスリート。 

学生視点で見れば「競技力向上」が大学スポーツに求める要素であり、競技内で一つでも上位を目指して活動をすることを目的に在籍する学生が多くいるのが現状だ。

育成機関としてプロ野球やJリーグ、Bリーグなどへの輩出に欠かせないカテゴリーであり、体育大学などでは充実した競技環境・研究環境を備え、五輪でのメダリスト輩出など、日本のスポーツ競技力向上に大きな役割を担っている。

プロやトップアスリートへの通過点として、高みを目指して努力していく。

アスリートである以上、至極当たり前のことであるが、それだけを目的にすると、自身としても、スポーツ界としても、得られるものは限定的になる。


大学スポーツから得られる価値は「競技力向上」だけではないのだ。

むしろそれ以外の可能性に目を向けていくべきである。 


2019年3月に設立された大学スポーツの横断組織である大学スポーツ協会「UNIVAS」においても、「卓越性を有する人材」の育成を主軸として設立された通り、まさに大学スポーツに関わることで、学生アスリートは4年間の体育会生活を通して様々な人間的成長を得ることができる。

大学が教育機関であるからこそ、大学スポーツで学べることは多数あるのだ。


目的・目標を設定し、それに向かって日々の努力を積み重ね、幾度となく立ちはだかる壁に立ち向かい、チームメイトと共に、自己実現やチームビジョンの実現を目指して前進し続ける。


その経験において、社会で必要となる様々な「人間力」を育み、社会を動かす人材へと成長していく。

それこそが大学スポーツにおける最も重要な目的で、教育機関である大学スポーツだからこそ向き合える価値である。

そして、人間力の高い人材が排出されていくことで、アスリート出身者が社会で活躍していくことで、スポーツの価値も、スポーツへの社会的評価も高まる。 


その先には、社会的に活躍する出身者がOBOGとして応援や支援していくことで、大学スポーツ環境も向上し、応援者が増えていく。

スポーツと関わる機会が増え、豊かな生活を送ることができるようになる。

スポーツに触れることで、日々の生活が潤い、心も体も元気になり、人々との繋がりも深まっていく。

幸せな生活を送る上で欠かせない要素として、スポーツが人々を良い方向へと導いていく。 

大学スポーツが、様々な活力を生み、人と地域の活性化を起こしていけるのだ。 

地域・経済・社会を活性化していく存在。

アメリカでは、カレッジスポーツが、MLBやNBAなどのプロよりも規模の大きい市場規模を誇り、地域のエンターテイメントの中心として、親子三代でスタジアムに集まり大学のグッズを身につけ一日中盛り上がる文化をつくっています。


カレッジスポーツが、子どもたちの憧れであり、街のシンボルであり、地域の誇りである。

テールゲート・パーティー(*1)で家族や友人知人と親交を深め、競技の勝ち負けで感情を震わせ、何万人もの世代を越えた仲間と心を通わせる。エンターテイメントとして皆を楽しませ、人々の日常に欠かせない非日常を提供し、ライフスタイルの重要な一部になっている。 


これこそがスポーツ文化として成立すべき形である。


*1 試合前に「テールゲート(tailgate)=車の後ろのドア・トラックやバンの荷台」を使ってBBQをしながらアルコール飲料を飲んで、スポーツ観戦をより楽しいものにするパーティー


スポーツは生きる上で絶対に欠かせないモノではないが、人生を豊かにする為には欠かせないモノである。

スポーツをすることで心身を健康に保つことは勿論、競技の応援により、喜怒哀楽を味わい、感情を共有し、同じ体験を通して人との絆を深めていく。 


大学をコアとしてOBOGとの世代を越えた縦の繋がりや地域の人々との横の繋がりを通して、豊かなコミュニティを形成していく。 

エンターテイメントとして経済も大きく動かし、大学スポーツを共通言語に、地域を社会を活性化していく。

ライフスタイルに組み込まれたスポーツで、人々の感情を動かすだけでなく、人々の人間関係も動かし、様々な体験を経て社会に出る卓越した人材が日本の未来を動かしていくのだ。 

そのような正のサイクルをつくることができるのが大学スポーツではないだろうか。 


多様化が進み、変化が大きい世の中だからこそ、心身ともに健康な状態や人々の繋がりをつくることのできるスポーツの力が求められている。 

大学スポーツで日本を豊かにする。


そんな未来に挑戦したい。

大学スポーツ振興はようやくスタートラインに

UNIVASが設立され、これまで各競技連盟ごと各大学ごとに運営をされてきた大学スポーツを統括する母体が誕生したことで、統一したルールのもと様々な要素においての整備が進んでいくことになる。


大学スポーツ振興がより活性化していくことが期待されるが、今ようやくスタート地点に立ったばかり。 


数十年後、大学スポーツが日本の経済を、地域を、社会を豊かにする存在となることを期待し、一歩一歩大学スポーツの価値を伸ばしていこう。 

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